湿原の魅力たっぷり! 尾瀬
雄大な自然の湿原が広がる尾瀬は、国立公園で、特別天然記念物にも指定されています。その写真などを見て、前々から行ってみたかったところですが、アクセスが簡単ではなく延び延びにしていました。
今回は、意を決して?実現したので、レポートします。
尾瀬へのアプローチは、沼田口(群馬県)、会津口(福島県)、魚沼口(新潟県)の3つです。その中で、沼田口から鳩待峠を通るルートを選びました。
このルートは、鳩待峠までは車で行けるので、一番楽と言われていますが、それでも中々のものでした。
まず、鳩待峠までのドライブですが、新幹線の上毛高原駅から、曲がりくねった急傾斜の山道を2時間は走る必要があります。車窓からは、並行して走る渓流の滝が現れては消えていきます。車酔いに弱い人は要注意ですね。
鳩待峠には、広い駐車場と休憩所(鳩待山荘)がありますので一息入れて、いよいよ尾瀬に向かって歩き始めます。尾瀬ヶ原の入口にある山ノ鼻は、下りの林道を歩きます。林道は、木製の歩道が整備されており歩きやすく、スニーカー程度の靴でもOKと思います。ただ、両手は空けておきたいのでバッグは、背負えるものを準備してください。
両側の山草を楽しみながら3.3㎞、約一時間歩きます。見かけた山草の花をいくつかアップします。
のどかな山道ですが、クマが出ることもあるそうです。クマ鈴をつけた方も多くおられましたし、こんな看板↓も。 今回は下草刈りがしっかりしてあるし、行きかう人も多かったので安心して歩けました。
尾瀬の入口の”山ノ鼻”を過ぎると、日陰の暗い山道とは別世界、いよいよ尾瀬ヶ原です。
本当に広い湿原に、木製の歩道がどこまでも続きます。
なお、この木製の歩道は、昔、観光客が湿原を自由に歩き回り、貴重な植物が荒れ果てた時代があり、その対策にと設けられたものです。今も訪れるときは湿原に足を踏み入れないように注意です。
このような努力で、復元した湿原の自然、それを紹介していきましょう。
歩いて行くと、木道の両脇に、紫の花が群生していたりします。この花はヒオウギアヤメでしょうか。
スイレンの一種、ヒツジグサの浮かぶ湿原の池も見えてきました。足を止めずっと見ていても飽きない美しい景色でした。
ところどころにあるある、せせらぎには、水芭蕉が茂っています。水芭蕉の花はもう終わってしまっていて見られませんでしたが、それでも感動です。
木道の分岐点には、こんな看板があります。これを見て一息入れて、どこまで行こうか、もう戻ろうかと、自分の足と相談です。
ところで、行先の一つに東電小屋とありますが、東電はこの尾瀬の特別保護区の7割を所有しており、環境保全にかなり貢献しているとのことです。木道の整備などにも名前がありました。地道な社会貢献もしているので感謝の意味で少し触れておきます。
竜宮というところで折り返して、帰ることとしました。湿原の中は平らで楽に歩けるのですが、山ノ鼻から駐車場までは、ずっと登りが続きます。行きは60分ですが帰りは90分もかかる、”行きは良い良い、帰りは恐い”という歌を思い出させる大変さでした。
しかし、これ以上アクセスを便利にすると自然保護に支障が出ると思うので、仕方ないですね。なんとか駐車場までたどり着いて、名残を惜しんで尾瀬を後にしました。