小野ゴルフ倶楽部訪問レポート

 

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小野ゴルフ倶楽部

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小野ゴルフ倶楽部は、昭和36年開業の上田治氏(*注記)設計による、関西の名門コースの一つです。開発を依頼されたのが、廣野ゴルフ倶楽部の初代理事長で、廣野の姉妹コースとして誕生したとのことです。今回、それを知らずに初めて回りましたが、廣野の雰囲気を、そこかしこ(ハウスでもコースでもレストランでも)で感じさせられました。

 

コースへのアプローチは、湖畔を横目にコース遠景を見ることのできる道路を通ります。今日のプレーの期待の高まる美しい光景でした。

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アプローチ道路から

玄関では、係の人が迎えてくれます。「駐車場は、こっちではなくて、あちらへ。前向き駐車でお願いします」と。駐車場の設計が古くてSUVの屋根をこするらしいのです。何か古い立体駐車場での注意と同じです。みなさんも行くときは忘れずに。。

余裕をもって到着したので、練習場を覗きに行きました。下の写真ではちょっとわかりにくいですが、正面が急斜面の芝生の山になっていて、奈良の春日山に向かってボールを打つ感じです。

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練習場

コースは、鴨池を巡るアウト、山間に入って再び水辺に戻るインと、美しい景観と高い戦略性を併せ持つ、豊かな自然環境のコースです。いくつか写真を載せておきますが、これらのコースを、きちんとしたキャディさん(有能で性格の良い、もちろん美人でもある)のガイドで、ゆっくり回る時間は、ゴルフの幸せを感じる一日でした。

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最後に、触れておかなければならないのがレストランでの食事です。

その飾り気のなさ、シンプルかつボリュームの小ささ、ユニークな味付けに驚かされました。私が試したのは、ミートスパゲティ・・・ありきたりなメニュー名ですが、ソースはミンチではなく鳥のレバーで出来ています???

小さなお皿にわずかばかりの茶色の(レバー色の)スパゲティが運ばれてきた時から、同伴者はずっと笑っていました。

この写真よりも面白いので、好奇心のある方は、一度お試しください。

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*注記

上田治はゴルフ場設計家として名を知られた人物で、西日本を中心に活動を続け、その生涯のうちに54ものコースを造り上げたことから、数々の書籍やメディアで西の巨匠と呼ばれた人物です。当時から独自の構想やアイデアを持ち、後のゴルフコース設計に多大な影響を与えました。その中には、現在では常識となっていることも多々あります。

上田治が設計に携わったコースには大きな特徴があります。最大の特色は、大型の土木重機を利用して、今までには見られなかったダイナミックなコースを造ることです。また彼の考えたコースには必ずといって良いほど砲台グリーンを有するショートホールがあります。また、当時から水はけの良い砂をグリーンに用いることが知られており、これは現在ではコース設計の常識となっています。